今こそ見直したい!従来のセキュリティ対策と、現代の脅威から会社を守る「多層防御」の考え方

「うちの会社は大丈夫。だって、ウイルス対策ソフトを入れているから」。そう思っていませんか?実は、その考え方には大きな落とし穴があります。近年、サイバー攻撃の手口はますます巧妙化・複雑化しており、従来のセキュリティ対策だけでは防ぎきれないのが現状です。
この記事では、従来のセキュリティ対策と現代のサイバー攻撃のギャップを解説し、会社全体をまとめて守る「多層防御」の考え方、そしてそれを実現する頼もしい味方「UTM」について、わかりやすくお伝えします。
従来の対策だけでは防げない!現代のサイバー攻撃の脅威
今のサイバー攻撃は、もはや単一のウイルスでシステムを破壊するだけでなく、あなたの会社の情報やお金を狙う、もっと巧妙な方法で迫ってきます。
- 標的型攻撃 特定の会社を狙い、気づかれないように長期間にわたって情報を盗み出す攻撃です。最新のウイルス対策ソフトでも見つけにくい「ゼロデイ攻撃」や、しつこく執拗に狙う「APT」といった高度な攻撃も含まれます。巧妙なメールやウェブサイトからこっそり侵入し、会社のネットワーク内でひそかに活動するのです。
- ランサムウェア 会社のデータやシステムを勝手に暗号化し、「元に戻してほしければお金を払え」と要求する、いわばデジタルな「身代金」要求です。中小企業も標的になっており、業務が完全にストップしたり、多額のお金を奪われたりするケースが急増しています。
- フィッシング 大手企業や銀行を装った偽のメールやウェブサイトで、あなたの会社のIDやパスワード、クレジットカード情報などをだまし取る詐欺です。もし社員の方がだまされて情報を入力してしまったら、そこから不正アクセスや情報漏洩につながる可能性があります。
- 不正アクセス セキュリティの甘いネットワーク機器や設定ミスを狙って、外部から会社のネットワークに侵入し、機密情報を盗んだり、データを改ざんしたりする行為です。
これらの多岐にわたる脅威に対応するためには、これまでの「点」の対策だけでは不十分です。会社全体を多角的に守る「多層防御」の考え方が不可欠です。
会社全体をまとめて守る!「UTM」という頼もしい味方
そこで頼りになるのが、UTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)です。
UTMは、複数のセキュリティ機能を一つの機器にまとめたもので、いわば「多層防御のプロ」です。個々のパソコンを守る従来の対策とは違い、UTMは会社のネットワークの入り口に設置し、外部からの脅威をまとめて防御する「面」の対策を提供します。
具体的には、これ一台で以下のような働きをしてくれます。
- ファイアウォール:外部からの怪しい通信や攻撃をシャットアウトし、会社のネットワークを守ります。
- アンチウイルス・アンチスパム:ネットワーク上を流れる通信をチェックし、ウイルスやスパムメールを会社の入り口で食い止めます。
- Webフィルタリング:危険なウェブサイトへのアクセスを制限し、マルウェア感染や情報漏洩のリスクを減らします。
- 不正侵入防御システム(IPS/IDS):ネットワークの通信パターンを分析して、これまでの攻撃だけでなく、まだ知られていない新しい攻撃にも対応します。
UTMで手に入れる「安心」と「成長」
大切な顧客情報や業務データは、会社にとって最も重要な財産です。もし一度でも情報漏洩やシステム停止の被害に遭えば、会社の信用は失われ、顧客は離れ、そして復旧に莫大な費用がかかってしまいます。
UTMは、そんな「もしものリスク」を未然に防ぎ、社員の皆さんが安心して仕事に集中できる環境を整えます。
特に専門のセキュリティ担当者がいない中小企業にとっては、これほど心強い味方はいません。手間やコストを抑えながら、サイバー攻撃から会社を守る、まさに「堅牢な盾」となるでしょう。
ビジネスを成長させるためには、新しいことに挑戦する「攻めのIT投資」も大切ですが、会社を守るための「守りのセキュリティ対策」も同じくらい大切です。
今こそ、UTMの導入を検討して、あなたの会社を未来の脅威からしっかり守りませんか?


